店長のマンディです。
この三連休はいかがでしたか?
タイガーズファンには思い出したくない週末でしたね。
さて、店長は土曜日の「ヴィッセル神戸」応援のあと、
公開初日となった「出口のない海」を観に行きました。


原作は、人気ミステリー作家・横山秀夫。
監督は、横山秀夫原作のベストセラー「半落ち」で、
日本アカデミー賞優秀作品賞を獲得した佐々部清監督。
脚本は、巨匠・山田洋次と
カンヌ映画祭パルムドール賞を受賞した
「うなぎ」の脚本家・冨川元文
という豪華な布陣です。
キャストは、
主人公の特攻兵器「回天」乗務員“並木浩二”に
市川海老蔵。
並木の父・三浦友和、母・古手川祐子、
同じ特攻隊の隊長に
今絶好調の伊勢谷友介といった配役でした。
ストーリーは、
甲子園の優勝投手で、
東京六大学で明治のエースだった主人公が、
太平洋戦争の戦況が悪化し、学徒出陣が始まる中、
志願して海軍に入隊。
そこで、
“起死回生の特攻兵器”「回天」の搭乗員となり、
実戦に出て行く中、
「生きるとは何か」「何のために死ぬのか」を
問い続けていく、というお話です。
(これでネタバレかどうかは微妙)
同じ非人道的特攻の「神風特攻隊」が、
いつも乗り慣れた飛行機で、
見える相手に突っ込んでいく、
そして、
そんなことは口にできないけれど、
不時着した時は脱出できる、
のに比べ、
ほどんど魚雷そのものの「回天」は、
前にしか進めない、脱出もできない、
そして何より、
急ごしらえの完成度の低い兵器で、
きちんと発進するだけでも大変な上に、
「見えない相手」に体当たりする
というのは、
相当の技術と肉体的能力、そして精神力がなければ
絶対不可能なモノなのです。
そして、
まさに「見えない相手」とは
「顔も見たことのない敵」であり、
そんな相手に突っ込んでいく自分の「死」に、
どのような意味があるのか、
主人公の見つけた目的とは・・・
この後は、映画館で確かめてください。


映画を観た次の日曜日(17日)の夜は、
今年で3年目になる、
「戦争」をテーマとしたTBSのドラマ
「僕たちの戦争」を観ました。
奇しくも「出口のない海」と同じ、
特攻兵器「回天」の搭乗員を
主人公のひとりとするドラマでした。
原作は、この春、
渡辺謙さんの主演で封切られた
「明日の記憶」の荻原浩さん。
こちらの話は、
現代を生きるフリーター・尾島健太(森山未來)が
サーフィンで溺れ、昭和19年にタイムスリップ。
入れ替わりに、
海軍航空隊の訓練生・石庭吾一(森山の二役)が
現在の日本にタイムスリップしてしまう、という
荒唐無稽で、ところどころコミカルな場面もあり、
という話なのですが、
飛行機乗りから「回天」搭乗員になる、
というところから、
やはり
「生きるとは何か」「何のために死ぬのか」
という主題に入って行きます。
映画と比べるどうしても軽い雰囲気
ではあるのですが、
自分の先祖があの戦争で死んでいたら、
今の自分は居なかったかもしれない。
「今を生きる」ということは、
自分ひとりが生きているということではない。
というメッセージを、若い人に伝えたい
というプロデューサーの思いは
伝わったように思います。
最後に、
「出口のない海」と「僕たちの戦争」の共通点を、
チェックします。
主人公が同じ「回天」添乗員。
(最初はテレビ朝日とTBSが共同製作してるのか、
と思いました。回天も伊号潜水艦も別々に作ったの?)
主人公の恋人がどちらも「上野樹里」。
(当然映画のほうが先でしょうから。TBSさんったら!)
原作者、横山秀夫と荻原浩さんは、
1957年と56年生まれで、同学年。
さらに、
「出口のない海」と「僕たちの戦争」が出版されたのは、
どちらも2004年8月。
そして、放送日も映画公開と1日違いでしたね。
どうみても、
テレビ朝日とTBSが
裏で何かやったっていう感じですよね。
でも、どちらもよかったですよ。